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医療器具のまとめ


  当院にある医療器具をご紹介致します。院内でできる血液検査は、自動血球計算器(赤血球数、白血球数、ヘモグロビン、血小板数を測定するもの)、生化学検査(腎機能、肝機能、血糖値、黄疸、電解質などを測定するもの)、CRP測定器(体に炎症があると炎症性蛋白であるCRPが上昇します それによって炎症の有無と程度と治療中の効果判定ができるもの)、血液凝固検査(各種手術の前に血液がちゃんと固まり出血が止まるか測定するもの)、血液ガス測定器(状態悪化で体の酸塩基平衡をみるもの)5つの検査が院内でできます。



デジタルレントゲン撮影装置(FCR)

通常のレントゲン撮影はX線によりフィルムを感光させ現像するものですが、デジタルレントゲンはフィルムを使わず
IPプレートと呼ばれるセンサーのようなものにX線情報を記憶させデジタル画像として保管、コンピューター上で画像を診断できる検査方法です。
別の部屋で画像処理したものを転送して第1診察室、第2診察室でX線画像を見る事ができます。
現像液、定着液、レントゲンフィルムが必要なく自然にやさしいのが利点です。
撮影時のX線量も少なく動物への被ばくも少ないです。
コンピューター上画像の調整ができコントラスト調節、拡大、縮小、回転など色々な画像処置ができ綺麗なレントゲンで診断にも役立ちます。





シーリングシステム
シーリングシステムとは、電気メス、レーザーメス、ラジオ波メスで切ると出血を起こすような血管(5~6mm)をシールドして出血なしに切る事ができる医療器具です。通常、脾臓摘出など腹部腫瘤の摘出の際に太い血管を糸で結さつして切断しますが、シールドシステムでは糸の結さつする手間が無くなり手術時間を大幅に短縮する事ができる医療器具です。例えば乳腺腫瘍では血管の縫合に使用する糸を1本も使わずに手術ができ、手術後の痛みもかなり緩和できます。





デジタル内視鏡システム
*人と違って動物の内視鏡の検査では全身麻酔が必要です
*動物が色々な異物を誤飲した場合、中にはその後の臨床症状(嘔吐、食欲がない)から手術が必要になる場合があります その場合に食道などから異物を摘出します 胃から腸に異物が移動した可能性がある場合は開腹手術を実施します
*異物摂取で試験開腹をする場合、(開腹手術では胃から直腸までしかアプローチできないので)麻酔後、手術前に内視鏡で一応、食道内に異物が無いか確認してから開腹手術を実施するようにしています(特に紐状異物、スーパーボール、犬用のガム、骨の誤飲の場合)
*X線検査では、画像上異物の有無が分らないことも多々あります(そのような場合はバリウムを飲ませて定時的にバリウムの流れ具合を検査することもあります)
*内視鏡TVシステムにより液晶画像で映像を見ながらの操作が可能です






フルデジタルカラー超音波
*超音波検査とは、人の耳には聞こえない音(超音波)を体の表面にあてて体内の臓器から反射してくる音(エコー)を画像化して診断する検査です この検査では各臓器の形状や大きさ等をリアルタイムで見ることができます
*従来の超音波に比べてデジタル方式なので画像が格段に綺麗です
*プローブは3タイプ用意(心臓用セクタタイプ、腹部用コンベックスタイプ、表在用リニアタイプ)
*腹部以外に心エコーの検査もできます
*腹腔内にしこりがある場合、パワードプラ法、カラードプラ法により腫瘍性、非腫瘍性の診断に役立つ場合もあります(小さく無数に存在する瀰漫性腫瘍性疾患では無理
*上のは新型の超音波 下のは旧式の超音波(すでにに廃棄) テレビと同じで古いタイプは画面の枠が大きく新型では画面の枠があまりなく液晶部分割が多いつくりになっています。







高周波ラジオ波メス
電気メス以上のシャープな微細な切開が可能、モードにより切開モード/混合モード/止血モードの切替が手元ででき、各種腫瘍摘出手術などで出血を少なくし手術時間を大幅に短縮できます
(ラジオサージェリー)
また、従来の電気メスとレーザーメスは、皮膚を焦げ付かせる理由で皮膚からは使用せずに皮下識からの使用が一般的でしたが、高周波ラジオ波メス(IEC-3)はチップを極細タイプにすれば微細な切開でのホワイト凝固(炭化させない)の焦げない切開なので皮膚から使用できます。人の美容外科でも皮膚から使用されているほど皮膚は綺麗に癒合します

*通常、電気メスやレーザーメスでは皮膚切開では用いず、通常のメスで皮膚を切開して、その下の皮下織から使用するものです
*手元で以下のモードに切り替えて手術を行います
  切開モード 90%切開 10%止血凝固
  混合モード 50%切開 50%止血凝固
  止血モード 10%切開 90%止血凝固





レーザーメスおよびレーザー治療器
*出血が多い手術部位、各種腫瘍摘出術などで使用します
*切開しながら止血をし手術時間を短くします
*ハンドピースを変えて手術用のメスとして使用したり、疼痛管理として患部にレーザーを照射する場合もあります






富士ドライケム 7000V

以前から使用していた富士ドライケム3000が古くなってきたので、2008年に新しいタイプの富士ドライケム7000Vに生化学検査器具を変更(買い替え)しました。
以前の旧式のタイプとの違いは、検査スピードが約2倍速くなったのと、5匹分まで同時にセット可能なので血液検査が数症例、重なった場合いちいち前の検査が終了してから検査セットの必要がないので、この場合には検査スピードが大幅に速くなります。

検査項目では、今までは一度に6項目しか同時に検査できませんでしたが、この機種では一度に13項目同時進行で検査でき、検査項目が多くてもより速く検査結果が分かります。
血液生化学測定器
*酵素(GGT GOT GPT CPK LHD ALP AMYL)
 一般化学(GLU BUN CRE UA TCHO HDL-CHO TG TBIL Ca TP ALB NH3 )
 電解質(Na K Cl)
が検査できます。

《以前の旧式との違い》
人と違って動物では検査数値が測定範囲を超えることが多々あります。例えば、検査数値が1000以上で測定不能な場合、数値が1001なのか2000なのか分かりません。できれば正確な数値をだす為に再検査する必要があります。
新しいタイプでは、検査結果がオーバー測定不能な場合、数倍希釈して正確な数値を測定することも可能です。




上のは旧式タイプ(すでに廃棄)
下のは現在使用のもの(液晶はカラ―でタッチパネルタイプ)



全自動血球計数器(動物専用)
*赤血球数、白血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリット値、血小板数など8項目を測定するもの
*血小板測定ができ、また従来のものに比べて血液量が少なくて済みます
*犬猫を含め8種類の動物の血液を検査できます





イヌC反応性蛋白濃度測定装置
人では、肺炎や様々な病気で体に炎症が起きた場合に、炎症の有無と炎症の程度とその後の炎症のモニターとしてCRPを測定します。
CRPとは、C反応性タンパクという急性相タンパクの一種のことです。炎症や組織破壊がおこると、24時間以内にCRPは非特異的に血液中に増加します。
動物病院では、病院内にある生化学機械で肝機能、腎機能など、血球計算器で各種血球数など、血液ガスで体の酸塩基平衡などが検査できるのが一般ですが、CRPは検査センターに出さないと分かりませんでした。

今回、院内でも検査できる犬CRP測定器を導入し、その場で検査結果が出るので、より的確に診断ができるようになりました。この検査器具は他の血液検査と違ってCRP1項目しか検査できませんが、よりよい治療のため導入しました。
《CRP検査結果》
0~1mg/dlが正常値(小数点第2位まで測定) 
1~5mg/dlの場合は軽度の炎症あり
5~10mg/dlの場合は中程度の炎症あり
10mg以上の場合は重度の炎症あり
*20mg/dlまで測定可能

 *経験上 10以上では命に関わる状態なので積極的な治療が求められる。
 *健康な場合は通常 0.05以下の数値がほとんどです。(小数点第2位まで測定)

白血球が正常でも、CRPが10以上だったので緊急手術を行い助かった例など導入して僅かな期間ですが非常に役立つ検査器具でしょう。(これは、作られる白血球よりその部位で消費される白血球が多い時に白血球数は見かけ上正常値であり、この場合CRPは有効でしょう)





ガス麻酔器+レスピレーター(人工呼吸器)

この人工呼吸器は、プレッシャータイプなので、チューブの中で、動物の自発呼吸と人工呼吸器の呼吸がぶつかった場合に自発呼吸を優先させるモードがついていて安全に呼吸管理できます。呼吸回数、呼吸様式(流速)、呼吸圧、感度を調整でき麻酔中の補助呼吸として使用しています。





小動物用ICU装置
*重度の呼吸器疾患では絶対的に必要な医療器具です
*呼吸困難で来院の場合などで使用します
 重度の呼吸困難の場合、いきなりレントゲン検査、血液検査を実施すると低酸素症を悪化させるのでICUで酸素化してから各種必要な検査を実施する場合があります 場合によっては数時間~半日かけてICUで酸素化する場合もあります
*ICUではゲージ内の酸素濃度、温度、湿度をコントロールします
*心臓病、呼吸器疾患などで呼吸困難(急患)の場合に治療薬投与とともにICUでの動物管理が非常に重要です
*心臓病でも一時的な呼吸困難を乗り切れば、その後かなり延命(薬でコントロール)できるケースもあります
*夏の熱射病の症例でも各種治療薬とともにICUでの管理は重要です
*呼吸器系、循環器系の疾患以外に高齢動物で麻酔の覚醒が悪い場合に使用するなどいろいろ応用できます
*丸の中の数値は上からICU室内の温度、湿度、酸素濃度です





生体管理モニター(日本コーリン)  
以前に使用していた旧式の生体管理モニター
動物用生体管理モニターは下の機種も含めて色々ありますが、この機種のみ麻酔していない犬猫の血圧を正確に測定できるタイプだと思われます。
現在は、血圧測定としてのみ使用しています。





生体管理モニター(フクダME)
 
 
心電図、動脈血酸素飽和度、呼吸数、体温、終末呼気炭酸ガス濃度、呼気と吸気の麻酔薬濃度などをモニターしながらより安全に麻酔管理し手術を行います
新しいタイプ(画面がカラ―液晶タイプ、操作がタッチパネル式)にしました。
測定可能項目:心電図、非観血式血圧(カフ)、動脈血酸素飽和度(SPO2)、体温、呼気と吸気の吸入麻酔薬濃度(AG)、終末呼気炭酸ガス濃度(ETCO2)、心拍数、脈拍数、呼吸数レコーダ
*以前はライフスコープによる心電図と呼吸モニターによる呼吸管理だけでしたが、2001年からは上の項目を麻酔中に管理してより安全に麻酔をモニターしています





顕微鏡+CCDカメラ+10型壁掛けシャープ液晶テレビ
*処置室の壁に設置
*検便における各種寄生虫(トリコモナス、ジアルジア、コクシジウムなど)や虫卵(回虫卵、鞭虫卵、鉤虫卵など)、便の細菌で病的なもの(キャンピロバクターなど)その他各種細胞診結果の画像を飼主の方も画像上で確認できるので治療の際に納得できます
*CCDを外してデジタルカメラを接続し、顕微鏡写真(400万画素)を撮影することもできます
*通常テレビよりも液晶壁掛けのテレビの方が写りと外観が良いです





高圧蒸気滅菌器(オートクレイブ)

*手術器具を滅菌するもの 120度20分で滅菌
*一度に多くの手術器具を滅菌できるが全過程45分程度かかる(予め手術予定が分かっている場合はこちらの滅菌器を使用)





高圧蒸気滅菌器(プチクレーブ)
*手術器具を滅菌するもの 135度4分で滅菌
*オートクレーブに比べて短時間で滅菌できます
*少ない手術器具しかできないが全過程11分で滅菌
*皮膚裂傷、喧嘩傷など簡単な手術や緊急の手術時に使用します





高級スーパースケール計測付診察台

通常の診察台では床から740mmまでしか診察台の天板が下がりません。この新しい診察台では床から約500mmまで電動で下がりいろいろな点で通常の診察台に比べ利点があります。
 ・診察台が、より低くなるので大型犬を台に乗せるのに非常に楽、かつ安全です また、乗せたまま上下可能です
 ・自宅で抱っこされたことがない兎は時に、診察台の上でタオルでの保定でも暴れ落下する可能性があります 
よって、診察台をより低く設定することでより安全な兎の診察ができます





電動式骨手術器具(高速~中速回転ドリルシステム)

*ガス滅菌しか使用できない従来の電動式骨手術器具が、ガス滅菌の規制により手術前の滅菌ができなくなったので、高圧蒸気滅菌(121℃、20分)にも耐えることのできる新しいタイプの電動式骨手術器具を導入しました





整形外科用低速回転マイクロエンジン(低速回転ドリルシステム)

*骨折の手術で骨折部位を整復しプレートを当ててネジで固定する場合、ドリリング(下穴)、タッピング(ネジ山切り)の手技が必要です(そのドリリングの際に使用します)
*高速回転では骨にダメージを与えてしまうので、低速回転で行う必要があります
*手で下穴を開けるよりもブレが少なく、骨手術の手術時間を大幅に短縮かつ正確に手術を行えます
*また、ピンを挿入するピンニングでも使用します





ポータブルスリットランプ
*左の機器:部屋を暗くして細い光を正面、斜めから当てて目の表面の角膜などを検査するもの
*右の機器:充電器と予備のバッテリー





トノペン電子眼圧計
*点眼麻酔をして先端を眼球に当て、眼球の内眼圧を測定するものです 緑内障の早期診断と治療中の効果判定に有効です
*緑内障は別の眼疾患から二次的におこるケースが多いのでこの検査器具は獣医眼科治療において非常に重要です





パンオプテック検眼鏡
*部屋を暗くして眼底を検査するもの
*2006年2月、ウエルチ・アレン社製の検眼鏡を導入しました。
*従来のオリンパス社製の検眼鏡に比べ、目に散瞳剤を点眼しなくても眼底を見ることができます。





高出力ハロゲン照射器

*歯の治療などで使用します





吸引器(サクション)
*各種手術の洗浄、吸引に使用
*吸引瓶1.5ℓ
*軟部外科で、なくてはならないのが吸引器でしょう
 胃や腸の切開、腸切除、膀胱切開など・・・
*手術の最後にお腹の中を洗浄したり出血の多い部位での血液の吸引などに使用します





ウェブカメラシステム(固定カメラ1)
固定式カメラ:処置室のICUなどの動物を常時モニター
携帯電話液晶画面・パソコン液晶画面にて監視できるシステム
*他に移動式のカメラもあります





ウェブカメラシステム(実際の映像)
*ウェブカメラのリアルタイム中の静止画像、犬舎から50cmの画像
*リアルタイム(秒数設定可)で映像は変わり動物の状態を把握できます
*最大で犬舎から30cmの位置まで接近し撮影できます(移動式の場合)



内視鏡用の把持鉗子(バスケット型、W字型)
*ファイバー先端の鉗子チャンネルから各種把持鉗子が出ているところ
*ファイバーは予備用も含めて2本あります





血液ガス測定器
*血液中の酸性、アルカリ性を測定します





自動尿検査測定装置
*記録紙プリントアウト可